佐々木みゆき
Miyuki Sasaki

専門分野:応用言語学

E-mail: miyuki.sasaki#waseda.jp (replace # with @)

Classes

英語英文学科担当科目:

<2年> Academic Reading & Writing I, II

<2年次必修>応用言語学入門

<2年以上選択> 第二言語ライティング論

<ゼミ> 英米文学語学演習 I・II B

<大学院> 英語科教育特論V-1・2

 

<授業紹介>

【Academic Reading & Writing I, II】

2年生の必修科目で、1年生で学んだパラグラフライティングの書き方を基礎に、5パラグラフ以上のアカデミックなエッセイが書けるようになることを目指しています。大学だけでなく卒業後も求められるような因果関係や意見文の内容を、いかに読者に説得力を持った書き方で書くかを、少しずつ積み上げ方式で学んでいきます。

【第二言語ライティング論】

世界中の多くの人が第2、第3の言語を使うのが当たり前になっている現在でも、第2の言語で「書く」ことに関する理論だけを系統だって教える授業は日本ではまだ珍しいのではないかと思います。4技能の中でもずっと地味だった第二言語ライティング論を学部と大学院で教えることができることを、とても幸せに思っています。

現在の日本では、第二言語ライティング論に関するまとまった日本語の教科書がないので、英語の教科書を使いながら、応用言語学の中でも比較的歴史の浅い第二言語ライティング論の歴史から始まって、近年益々需要が増してきたオンラインでの第2、第3言語でのやりとりに至るまでの習得上の問題点や文化的誤解について、Z世代の学生さんと楽しく学んでいます。

 

ゼミ紹介:About my seminar

 

(主な教育学部の授業がある16号館を背にした4年ゼミ生の集合写真)

「第二言語習得論」の中でも特に「第二言語ライティング論」を中心に、現在最も注目されているトピックの中から、「自分自身の問題として体験できるテーマ」の卒業論文を英語で書くことをめざしています。又、社会に出た時に役立つような英語の論文構成やプレゼンの技術を身につける訓練もします。

3年生の春学期には、第二言語習得論や第二言語ライティング論の基礎知識を学んだ後、応用言語学の論文の基本構成を学び、実際の論文を何本か読みます。実際の論文に沿って、具体的なResearch Questionsの立て方や、データの集め方も学びます。

3年生の秋学期には、実験を実際に計画し、使用する同意書やアンケートの細かい部分まで決めたり、実験の段取りまでを春学期に決めたResearch Questionsに沿って決めていきます。実験の段取りがしっかり決まったところで、データを採取します。その後、得られた結果を分析するための統計法も勉強します。ここまでに必要な、Introduction, Method, Resultsの卒論の書き方も勉強し、ここまでの章を卒論の第一稿としてまとめます。

4年生春学期には、3年生秋学期で集めた結果をまとめて、新しく入ってきた3年ゼミ生に効果的に発表する練習もします。また、得られた結果について、先行研究の結果とどう違うのか、それはなぜなのかを考察したり、それを基に現実社会へどんな提言ができるか、卒論全体としては、どんなやり残したことがあったかについて考え、Discussionの章の内容についてゼミで発表したり、ディスカッションしたりします。その結果を、Discussionの章として、卒論に加えます。

4年生秋学期には、それまでゼミで学んだこととそれまで書いてきた卒論の原稿を基に、卒論の最終稿を仕上げます。

 

自己紹介:About myself

福岡県北九州市門司港に生まれました。港に来る外国船に憧れて育ちました。

好きなことは、ミステリーを読むこと、旅をすること、お菓子を作ること、食べることです。美術館巡りも大好きです。

最近は毎晩、今昔物語(現代語訳)を少しずつ読むのを楽しみにしています。ヘンテコな人がたくさん出てきて、異世界に遊んでから寝られるので、安眠できて助かっています。

 

専門紹介:My academic field

「人はなぜ、どのように第二の言語で書く力を発達させるか」を研究しています。

この分野の最近の傾向として、「第二言語」を「付加価値としての言語(additional language)」と呼び、母語以外の言語を学ぶ人は、付加価値をつけているのであって、「第二言語が不完全な人」ではない、という考えが優勢になってきており、長年英語で書く事に苦しんできた私には、うれしい展開です。

「書く事」は、ずっと地味な媒体でしたが、インターネットの発達によって、SNS等への書き込みも研究対象になりつつあり、こちらもワクワクする展開です。

又、ここ5年ほどは、経済学の研究者と一緒に、教育政策への提言につながるエビデンスベーストな研究もしています。——>「目からウロコ」な経験の連続です!

https://www.rieti.go.jp/en/columns/v01_0086.html

https://www.rieti.go.jp/en/publications/summary/22090003.html

 

私の学生時代:My school life

   

左:ジョージタウン大学ヒーリーホール前にて
右:桜の季節にワシントンDCのナショナル・モールで。右に記念塔が

学部は広島大学教育学部高等教員養成課程外国語教育専攻という、高校の英語の先生を養成する学部に入り、3年生の時1年間、アメリカのミシガン大学に留学しました。この時、英語で書くのに一番苦労したのが、第二言語ライティングを勉強したいと思ったきっかけで、卒論も、「日本人大学生の英作文」について調査しました。

そのまま広島大学の大学院に進み、在学中にアメリカのワシントンDCにあるジョージタウン大学の修士課程に進学して修士号を取りました。ミシガン大学で学んだ応用言語学がとてもおもしろかったので、当時から応用言語学の著名な先生がたくさんいらっしゃったジョージタウン大学で学べたのは幸運でした。その後、条件の良い奨学金を提示してくれたカリフォルニア大学ロサンゼルス校に移って4年間学び、博士号を取りました。何も知識がなくても、専門的な知識がつくまで面倒を見てくれるアメリカ式の教育法と、暖かく開放的な応用言語学のコミュニティの雰囲気がとても好きでした。どの先生も家庭的な雰囲気の中で学生を育ててくださり、一緒に学んだ仲間とは今も交流があり、学会などで会うと、懐かしく話し込んでしまいます。

英語で読んだり書いたりの学生生活は大変でしたが、深夜までクラスメートと宿題に頭を悩ませたり、試験明けに翌朝までワイルドなパーティをしたりと、学生時代は毎日がワクワクドキドキの日々で、たくさんの楽しい思い出があります。

2葉の写真は、教員になって何十年も経ってから半年の研究休暇(sabattical)をいただき、ジョージタウン大学に戻って勉強し直した時のもの。建物などは昔のままで、廊下から若く元気だった自分がひょっこり出てくるのではと錯覚するほどでした。満開の桜の季節に、ナショナル・モールを再訪できたのも懐かしかったです。

 

学生の声:What the students say

<ゼミ生より>

こんにちは!ゼミ生です!
佐々木ゼミは、ひとことで言えば、明るく楽しい雰囲気だけどやる時はやるゼミです!ゼミの活動を通して、教科書や論文の要点を素早く読み取り、それを簡潔に文章でまとめる力がつきました。卒論に取り組む上で非常に役立っています。
佐々木先生は、ゼミ生の自主性を尊重してくれます。卒論の指導なども非常に手厚く、一人一人にフィードバックをしてくれます。皆さん、ぜひ、佐々木ゼミへ!お待ちしてます!

主要著作:Main Publications

<最近5年分>

Sasaki, M., Baba, K., Nitta, R., & Matsuda, P. K. (2020). Exploring the effects of web-based communication task on the development and transferability of audience awareness in L2 writers. Australian Review of Applied Linguistics. 43(3), 277-301. https://doi.org/10.1075/aral.18035.sas

Higuchi, Y., Nakamuro, M., & Sasaki, M. (2020). Impacts of an information and communication technology-assisted program on attitudes and English communication abilities: An experiment in a Japanese high school. Asian Development Review, 37(2), 100-133. https://doi.org/10.1162/adev_a_00151

Sasaki, M. (2020). Living on the periphery: Cause of despair or source of hope? In L Plonsky (Ed), Professional development in applied linguistics: A Guide for graduate students and early career faculty (pp. 60–62). Amsterdam: John Benjamins.

Sasaki, M. (2018a). Application of diffusion of innovation theory to educational accountability: the case of EFL education in Japan. Language Testing in Asia, 8(1). https://doi.org/10.1186/s40468-017-0052-1

Sasaki, M. (2018b). L2 writers in study-abroad contexts. In R. M. Manchón, and P. K. Matsuda (Eds.), The Handbook of Second and Foreign Language Writing (pp. 161-180). Berlin: De Gruyter Mouton.

Sasaki, M. (2018c). Effects of study-abroad experiences on L2 writing: Insights from published research. In X You (Ed), Transnational writing education: Theory, history, and practice (pp. 138-155). New York: Routledge.

Sasaki, M. (2018d). Asian perspectives on second language writing pedagogy. In J. I. Liontas (Ed.), TESOL Encyclopedia of English Language Teaching. Hoboken, NJ: John Wiley & Sons.

Sasaki, M., Mizumoto, A., & Murakami, A. (2018). Developmental trajectories in L2 writing strategy use: A self-regulation perspective. Modern Language Journal, 102(2), 1-18. https://doi.org/10.1111/modl.12469

Higuchi, Y., Sasaki, M., & Nakamuro, M. (2017). Impacts of an ICT-assisted program on attitudes and English communicative abilities: An experiment in a Japanese high school. RIETI Discussion Paper Series, 17-E-030.