吉田 雅之 YOSHIDA Masayuki 言語学 ― 英語学・英語史

研究室・連絡先

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担当科目:<1年必修>Introduction to Language and Communication C・G

<1年以上選択>Current Affairs in English

<2年必修>英文学史I(中世など)

<2年以上選択>中世英語I・II

<ゼミ>英米文学語学演習I・II K

【研究室】 16-919

【email】

ゼミ紹介

About my seminar

(1)ゼミは基本的に語学を中心とした発表形式です。卒論分野も同様で、広く語学一般を扱います。ただし英文学史の授業で中世文学の説明もしているため、もし興味のある人がいれば、「中世英語I」と「中世英語II」の両方を履修した場合に限り(3年での履修も可)、受け入れます。卒論では私の狭い専門領域だけでなく、現代英語を分析したり日英比較をしたりする人がいます。私自身、ふだん授業で映像を頻繁に用いており、映画英語教育学会という場でも活動しているので、映画に限らずニュースやドキュメンタリーなど実際に使われている英語の分析をしたい人は大歓迎します。2016年度より「英語表現研究」を担当し、日本英語表現学会でも活動しているため、各種のアドバイスができると思います。各自が発表を通じてハンドアウト作成(ナビに提出し、修正を加えていく様子が他の人にも分かるようにします)に慣れていけば、最終的に卒論につながるだろう、というのが理想です。どのようなネタであれ個々の実例を重視していきたいので、それを大切に扱ってください。参考文献のたぐいは発表する内容に従ってアドバイスします。
(2)各自の発表以外に全員で担当してもらうのは次の3項目と dictation参加です。(A)同一文献の7ヶ国語比較。簡単な構造の比較が出来て、特定の単語が語源上関係しているかどうか、確認できればOKです。未習の外国語であっても、単純な比較であれば可能であることを実感してもらいます。4月に2~3回程度実施予定。(B)OEDの例文チェック。語源や英語史を専門にするつもりがなく、現代英語だけを扱うつもりでも、OEDから得られる情報は多く、有効なので、特定の単語を選び、全員で分担して実際の用例をひとつひとつ、原典にさかのぼって確認していきます。前期に実施予定。(C)基本文献の確認。特定のテーマには、それぞれ基本文献が存在するので、自分にとって必要不可欠な文献を探してもらいます。図書館の有効活用ができないと、卒業論文のレベルまでは、まず到達しません。なるべく早めに、図書館を身近なものにしてください。
(3)dictation の実施について。上記(1)(2)で1コマ分の時間を費やした後、ゼミを延長して英語の総合力増進を目的としたdictation を行います(通常は18時前に終わります)。耳に頼るだけが聴き取りではありません。語彙力・文法力・作文能力から始まって native の常識や大衆文化の把握、さらには日本語との精密な比較まで、あらゆる面を dictation を通じて高めることができます。TVの教養番組などを通じて、身近な話題に親しみつつ、生きた音声英語の分析を全員で行います。聴き取り能力は人によって様々だと思いますが、この共同作業を通じて自分が必要とする語彙力はどのくらいなのか、いま自分に欠けていて補うべき英語力は何なのかを、考えてください。原則として二ヶ国語放送を利用します。英語で論文を書く際の参考にもなるでしょう。
(4)希望者がいれば、さらに30分程度の延長をして有志のみの勉強会を開くこともあります。過去には (a) ラテン語の補習講座(活用の覚え方にはコツがあります)、(b) 同一の英文をアメリカ英語とイギリス英語とで発音し分ける練習や、(c) shadowing の練習をしたことがありました。

専門紹介

My academic field

(1) 中世を軸とした英語史の問題を探っております。古英語からの変化、ラテン語など外からの影響、そして現代の標準英語が成立する過程の検証など。

(2) 現代英語は決して一つではありません。身近なところで英米の差があり、英米以外の英語もあり、イギリス内でも地域ごとに千差万別。「英語史」的見地から言えば、ドイツ語すら英語の「従兄弟(いとこ)」と言い切れます。実例を通しての「比較」検討をチビチビとやっております。

(3) 現代英語の分析。音を利用した分析と、日英比較を利用した分析を、やりかけているところです。

(4) 英語教育と音声・映像資料。教育の現場では様々な教材が使われていますが、いちばん面白いのは身近な素材を利用すること、そして意外と見落とされているのが二ヶ国語でテレビ放映されているドラマや映画、ドキュメンタリーの活用だと思う私です。日本語の「吹き替え」は吹き替えなりに「使える」のです。先生方の前で実践報告したりしてます。

(5) 文部省検定英語教科書の中の文法や語法解説を先生向けに行なったり、医者や薬剤師向け(?)に作成された英会話の中の語法・語句解説を行なったりしています。ううむ、何だかひとクセある方ばかり対象にしているような気が……(笑)

まだまだ「研究」と言えるほどのレベルではありませんが、皆さん向けの授業では上記(1)(2)については初歩的なレベルのみ紹介し、(3)(4)については実例を見たり聞いたりしてもらうことになるでしょう。(5)は適宜ネタとして使うことになりそうです。以上、ざっと紹介させていただきました。

 

主要著作

Main Publications

EME ai and ei in the Wycliffite Bible 『小島義郎教授還暦記念論文集』
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