木村 晶子
(Akiko Kimura)

専門分野:英文学、英国文化

E-mail: akikokim#waseda.jp (replace # with @)

Classes

英語英文学科担当科目:

<2年次必修>英文学史II

<選択>イギリス小説研究

<ゼミ>英米文学語学演習I・II I

<大学院>イギリス文学演習、英文学特論、

イギリス文学・文化研究演習 

ゼミ紹介:About my seminar

《ゼミの目的》

  • 英文学・英国文化の理解を深め、卒論に向け各自の興味のあるテーマを決め、卒論執筆の準備をする。
  • イギリスの小説の面白さを知る。
  • 英語力の向上及び発表や討論の司会などの力・批判的思考力、基本的なアカデミックスキルを養成する。
  • 学問を通して、主観を客観化する力を養う。

《ゼミの内容》

  • 受講者と相談の上、詳細を決定しますが、3年生は秋学期半ばまで複数の英文学作品や映画、文     化 などに関する共通の課題に取り組みます。4年生は、共通の課題の一部のみで、各自の卒論に 関 わるテーマが中心となります。
  • 例年、19・20世紀の英国の小説、文学批評理論、児童文学、英国文化、食物の文化史、ジェンダー論・アダプテーション研究(映画化作品など)に関する文献講読とそれに基づく発表、討論など。(英語または邦訳で英文学作品を複数、英語で評論を読む必要があります)
  • 授業は、発表・討論を中心に進めます。3年生は、課題に関する発表・討論を秋学期後半まで行います。1月は4年生の卒論発表となります。(3年生はそれに対するコメントの課題のみとなります)
  • 発表や討論は日本語で行う場合と、英語で行う場合があります。(英語での発表回数の方が多いです)
  • 各自、英語力向上のための計画をたててもらい、検定試験準備や任意の文献を読む、聞く力を映画によって養うなどの自主設定課題があります。
     

自己紹介:About myself

 気づけば、先輩の先生方が続々と早期退職なさったりして、なんと英語英文科で最も長く教員をしている最年長になってしまい、愕然としています・・・ やばい、というのが実感です。振り返ると、同僚の先生方や、多くの学生さんたちに恵まれてきましたが、仕事と家庭の両立を周りのサポートでなんとかやってきたという感じです。ただ、いつも非日常の世界の喜びを味わえる仕事に就けていることを、本当にありがたいことだと思っています

専門紹介:My academic field

 イギリスの19・20世紀の小説を専門としています。現在は、18世紀末から19世紀の女性作家(アン・ラドクリフ、ジェイン・オースティン、メアリー・ シェリー、ブロンテ姉妹、エリザベス・ギャスケル、ジョージ・エリオットなど)や、ヴィクトリア朝を代表する作家チャールズ・ディケンズなどの作品研究、また18世紀後半から20世紀にかけてのゴシック小説と呼ばれる恐怖小説の研究をしています。近年は <女性のゴシック>を研究課題にしています。

私の学生時代:My school life

 出身学部は、早稲田大学文学部で、当時は3年生から専門を決めればよかったので、日本文学、西洋史、心理学、フランス文学にも興味があって迷った末、親友が英文学に決めていたという理由で、英文学専攻にしました。
当時の大学生活は、今とはかけ離れた状況でした。授業は、休講のない日はほとんどなく、教育学部着任時に「休講のない教育学部」を目指していると言われて、同じ大学でもこんなに違っているのかと驚きました。 誇張ではなく、教室より、サークルの部室や喫茶店、バイト先で過ごした時間の方がはるかに長いという、自由な学生時代でした。
サークルは、児童文学研究会と、バルビゾン絵画会という2つに所属して、今考えてもぞっとするほどへたな童話を書いたり、まったく進歩のなかった油絵を描いたりしていましたが、夏休みごとに、信州や福島に合宿に行ったのが良い思い出です。その当時の友達とは、今でも仲良くしていて、貴重な人間関係を築けました。
二年生からは、毎週、小さな会社で事務のアルバイトをしていましたが、やはり何か一生うちこめることがほしくて大学院に進学しました。大学院は国立の大学に行ったので、早稲田とのカルチャーの違いに戸惑いました。早稲田の、何でもありの文化がとても居心地良くて、思いがけず早稲田に教員として戻って来られたことに感謝しています。大学院の途中での英国留学も、当時の留学委員会の選定でスコットランドの大学になり、本当に貴重な出会いがたくさんあって、今でもずっと友人関係が続いています。

学生の声:What the students say

ゼミ生より>

*木村ゼミではイギリス文学・文化について研究しています。単に作品を精読するのみならず、都度必要となる文学批評理論を学習しながら作品と向き合うので、より深い思考力を身につけることが可能です。ゼミの活動時間は、全体で作品に関するディスカッションやプレゼンテーションをすることで、意見の共有や疑問点の解消の時間に充てています。英語を使用する活動となることもあるので、総合的な英語力を培うことができる機会となっています。扱う作品については木村教授からの提案もありますが、学生の意向を非常に尊重して下さるので、興味の惹かれる内容に主体的に取り組めるゼミです。今期は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を読解しました。教授が非常に優しい方であるため、和やかで自由度も高く、発言しやすい雰囲気であることが学生から好評です。木村ゼミであれば、興味のある内容に主体的に取り組みながら、自然と学力向上に繋げることができます。(4年ゼミ長)

*木村ゼミでは、主にイギリス文学・文化を研究し、ディスカッションや英語でのプレゼンテーション、レポート制作を通じて学んだことを共有します。基礎的な文学批評論を学んだ後に約半年かけて一つのテキストを精読するので、深い知識や英語スキルの習得が可能です。昨年はメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』、今年はブラム・ストーカーの『ドラキュラ』を読解しました。扱う教材や卒論テーマは教授との話し合いで決めることもあり、自由度が高く主体的に活動することができます。教授はとても穏やかで優しい方です。学生は英語が得意な方、文学が好きな方、イギリス文化が好きな方など様々な個性が集まっています。木村ゼミでなら、自分が興味のある事についてのびのびと全力で研究することができますよ。(4年副ゼミ長)

<大学院生より>
*「それ。よいですね」。木村先生は学生をよくほめる。このような曖昧なほめ言葉は、一般的には、相手の気分を害さないための社交辞令であったり、刹那的な感想であったりと責任感を伴わない場合も多い。
しかし、これが木村先生の発言となると話が変わる。木村先生の素直な感想でありながら、学生を丁寧に接し続けた豊富な経験と、洗練された知性に裏打ちされた責任感のある信頼できる言葉なのである。甘くはなく優しい。このような先生の魅力に惹かれる学生は少なくないだろう。かく言う私もその一人である。

主要著作:Main Publications

(20162020

  • (分担執筆)”Our Mutual Friend and the Fantastic.” Dickens and the Anatomy of Evil. Edited by Mitsuharu Matsuoka. Athena Press, 2020.
  • (論文)「アン・ラドクリフ『ユドルフォの謎』における〈感受性〉の教育」『学術研究』第68号、早稲田大学教育・総合科学学術院2020. pp.151-64.
  • (分担執筆)「ルイザ・メイ・オルコット 憧れの作家シャーロット・ブロンテ― 『ジェイン・エア』の影響と変容」『めぐりあうテクストたち―ブロンテ文学の遺産と影響』惣谷美智子・岩上はる子編、春風社、2019.
  • (分担執筆)「ギャスケルとアン・ラドクリフ―〈女性のゴシック〉の継承」日本ギャスケル協会編『比較で照らすギャスケル文学』大阪教育図書、2018.
  • (分担執筆)「家庭の天使と新しい女—女性像再考」『ディケンズとギッシング』松岡光治編、大阪教育図書、2018.
  • (分担執筆)「エリザベス・ギャスケルの『シルヴィアの恋人たち』におけるロマンティシズムの探求」『知の冒険―イギリス・ロマン派文学を読み解く』市川純, 伊藤健一郎, 小林英美, 鈴木喜和, 直原典子, 藤原雅子編、音羽書房鶴見書店、2017.
  • (分担翻訳)マリアン・トルマーレン『歴史のなかのブロンテ』大阪教育図書、2016.
  • (分担執筆)「物語としての〈日常〉―エリザベス・ギャスケル『クランフォード』」『文藝禮讃 : イデアとロゴス』内田能嗣教授傘寿記念論文集刊行委員会、大阪教育図書、2016