環境問題の社会科学的側面の理解とその解決のための処方箋について、経済理論とその学際的関連研究分野からアプローチする。汚染ストックや環境資産の最適制御問題、汚染外部性のある経済の競争均衡経路、微分ゲームとしての多国間環境交渉など、主として非線形動学問題を研究する。地球温暖化問題における原因と結果の間の世代を超えるタイムラグや、多大かつ超長期に渡る不確実性の存在、自然界の非凸性、また持続可能な発展の観念における世代間衡平など、今日、取り扱いが困難であると認識されている諸問題に取り組む。
- 「環境問題と非線形動学」は早稲田大学社会科学総合学術院附置研究所「先端社会科学研究所」のプロジェクト研究グループの1つです。